[性能もよかったのに]幻のプログラミングソフト、Macintosh Basicに触れる[知名度で負けた?]
画面中央、キーボードに触れている手のマークがMacintosh Basic。 ■|ベンチマークも操作性もよかった、Apple 純正 のプログラミングソフト 前回、 MSBASICにて開発していくというお話をしましたが、実は開発ソフトの候補としてもう一つ上がっていたものがあります。それがこの「 MacintoshBasic 」。 開発は1985年。しかし当時出回ったのかそうでなかったのか詳細は分からず、いまではこの存在を知る当時のファンがMSBASICに対する恨めしそうなメッセージとともに公開していた。 前回書いたMSBASICの欠点はこのMacintoshBasicにはなく、それどころか動きも非常に早くかつ編集も容易。驚くほど使いやすく、最初は本気でこれで開発しようと考えていたのです、が。このソフト、ある欠点があります。しかもかなり致命的な。 ウインドウ配置もよく考えられており、実行画面と編集画面もこの通り。 また、MSBASICでは実行しないとコードのエラーを指摘してくれなかったもののこのMacintoshBasicでは一行書くごとにチェックし教えてくれる。 それがこちら。 恐怖の爆弾マーク。ここでりじゅーむを押してはいけない。地獄を見る。 システムエラーが起きるんです。しかも入力中に。前兆としては、突然画面がぶるっと震えます。入力がバグります。もうそうなったらおとなしくいったん閉じましょう。なぜなら、OSを破壊されて 二度と起動できなくなるからです・・・!! ■|原因として考えられるのはアドレスバスの違いか? このプログラミングソフトが登場したのは1985年。そのため、まだ今回使用しているMacintoshPlusは登場していないのです。そのために入力に使っているキーボードも128k 512kとは違いがあります。それが原因で入力の際にこのようなバグが発生すると考えると自然かもしれません。(キーコードが違うため?) また、128k、512k時代にはなかったSCSIデバイスもこのPlusにはついているため、一部機能の命令が対応していないという事態になっている点でも、バグが発生する余地があるとみてよさそうです。 ■|MacintoshのROM開発メンバーが作ったので激早!でも・・・