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2月, 2018の投稿を表示しています

Macintosh Plusを起動せよ その9 「フロッピードライブのギア交換」

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Macintosh plus を起動せよ その8 「マウスの修理と座布団と」 久々にこのシリーズを更新しております(笑)というのも、今回前回の記事で触れたフロッピードライブの修理が大幅に進んだのと、アナログボードの部品の一つが今回入れ替えたものにしたほうがいいかもしれない、ということで今回まとめてみました。 ■|ギアの読み込み不良はヘッドの移動ギアに原因がある? 以前コンデンサーの交換を行い、それなりに読み込み率が向上しましたがそれでも冬になりまるで読み込みが悪くなりました。そこで考えられるのは 「寒くなって油が固着する」 ということでしょう。そこで、まずドライブ中を確認してみて油がかかわってくるところといったら読み取りヘッドの移動ギアの部分ということになるでしょう。 この長ーいギアがカギ。しっかりとドライブを分解し、丹念に掃除してあげましょう。 ここを無水アルコールを付けた綿棒でしっかり黒いグリスが綿棒につかなくなるまで拭き取ります。その後、タミヤのギアグリスを付けました。(四駆用のそれなりにイイもの。正直、ガチメカなのでもっといい油でかつ液体よりも半固体、クリーム系のがいいです。556なんて付けたら壊れます。) すると、今まで読めなかったフロッピーがすんなりと読めるように。理由は簡単で、ギアが固まっていると読み取りたい位置までドライブは容易に移動できない。フロッピーのあのうすいディスクで800k、なんて0と1のデーターの切り替えを読み取るのですから、これがやりずらい状態では正直読み取ることはできないでしょう。 ■|ついにギアを交換!Macintoshの本気 そしてこれまでの中で非常にしんどいのが 「イジェクトは強制イジェクト穴に棒を突っ込む」 という体力もマシンへの負荷も非常にかかるスタイルでしたが、今回こちらの「丸真商店」様の交換用ギアを使いまして交換しました。 SE/30の修理10 家電のケンちゃんで購入したオープナー。ジャンクボックスに投げ入れてあげましたが、すごい便利です。 さくっと開けます。最初はここをあけるのすら困難だった・・・ とりあえず何度目かわからない御開帳。 ソニーのドライブ。ダイレクトドライブというらしいですね。 拾ったときはなんとこの入り口にクモの死骸が挟ま

[機能はシンプル]ChipmunkBASICの使い方[名前はロング]

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最初に表示されるこれ。これがコンソール画面兼編集画面です。 ■|ChipmunkBasicの使い方 前回の記事でインストールのざっくりとした方法を紹介しましたが、今回は実際に使う上での基本的なウインドウ操作方法を紹介します。 [あなたも]Chipmunk BasicをOld Macintoshにインストールする方法[プログラミング] ・Fileウインドウ 保存やファイルを開いたり、印刷などの基本的な操作はここで行います。 Fileの中はこんな感じ。 ・Editウインドウ 書いたプログラムの編集はここで行えます。が、正直言ってあんまり使わないかもしれません。(だって、LISTコマンドでプログラム開いても、肝心の内容が編集できない・・・) コピーやペーストといったコマンドはすでに実装されているので、編集はそこそこ楽です。 今まで打ち込んだプログラム内容を表示する際はここ。 ・グラフやグラフィックを表示するときは ChipmunkBasicで最初に躓きやすい点として、画面にドットを打つなどの命令を実行しても起動したままの状態では表示されません。では表示するにはどうするかというと、まずcontrolのところをクリックすると、「show graphics」をクリック。 最初パっと見た感じだとわからないですねこれ するとこんな感じで画面が表示されます。四角の描画などは結果はここに表示されます。PRINT命令ではこちらの画面には文字が表示されないので、別で用意された命令を使う必要があります。 開くとグラフィックウインドウが出てくる。 ・文字が小さくて見えにくいときは このソフトはノーマルだと結構文字が小さいので見えずらいなと思うことがあるかもしれません。そんなときはここの「use BIGFONT」というのを選ぶと大きくなるのでお勧めです。ただし表示できる行数が一気に少なくなるのでまあ一長一短といったところでしょうか。 ここでは「Show console」をえらんでいます。というのも、反映されるのはコンソール画面(編集画面)だけだからです。 ■|結構使える?使えない?Helpコマンド ChipmunkBasicの特徴に、このころのソフトには珍しくHelpコマンドがあるのです

[高級言語は]Macintosh PlusでC言語プログラミング![やはり偉大]

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ドゥルルルルルルルルルル・・・ デデン! Macintosh Think C!!  というわけで、今回はMacintosh用のC言語プログラミングソフト、「Think C」のご紹介です。まえに記事でBasicプログラミングソフトについて話したところ [ソフトがないなら]Macintosh Plusでプログラミング![自分で作る] 68k Macintoshでプログラミングをするために、今回MSBASICでのプログラミングに挑むことに。ChipmunkBasicについても少し紹介。 それを読まれた方が「当時はC言語でMacintoshのソフトウェアは開発した」ということで、ならばぜひC言語でソフト開発をしたいなと考えていたところ頂いたHDDの中にそれが入っていました。なんで気が付かなかったんだろう・・・。 ■|実際に触ってみた 怒涛のInclude。しかも独自ヘッダーなので知らないとグラフィックがまともに使えない。 C言語はすべて書いてから後程コンパイルし実行するという形なので、編集の際キー入力のタイムラグなどはほぼ発生しません。その代わり、今のように予測変換といった贅沢な(笑)機能はもちろんありませんので、男らしく全打ち&関数暗記が必須となります。勉強になるわぁ(白目) また、ほかのCファイルと連携したりライブラリを使うときにはプロジェクトにあらかじめADDコマンドを用いて(上の選択ボタンからプルダウンするだけなのですが)追加する必要があります。しかし、一度追加したライブラリなどは次から選択肢から自動的に外れるようになっているので、そこまで苦労しません。 ここに入れるやり方がわかるまで1日かかりました。 ただ、ライブラリの管理などが結構特殊なのか変なファイルを入れると一気にエラーが続出します。ヘッダーファイルもどうやって入れればいいのかいまいちわからず、正直困惑気味。 ■|コンパイルして実行してみる ちなみにソフトはHDDの中から見つけたのでテキストはもちろん持っていません。なので、ネットでC言語入門のサイトなどを調べてコードを打ち込んでみました。 長文を前提にした画面のため文字も小さめ。きちんとカーソルキーも使えるので編集は楽。 そして実行してみると・・・ コンソール画面。

[あなたも]Chipmunk BasicをOld Macintoshにインストールする方法[プログラミング]

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先日 からプログラミングをMacintoshにて行っていますが、これからOld Macユーザーになった方などはソフトウェアを新しく入手するのも800kフロッピーのころのソフトなどは非常に入手しずらいと思います。(なのでいま自分で開発するという謎の方向に走っているのですが。) そこで今回、今でもインターネットで入手できる68000でも動くプログラミングソフトとしてこちらの Chipmunk Basic (リンクになっています) のダウンロードとインストール方法を解説します。 まず、こちらのサイトにアクセスしていただき、 サイトにアクセスするとこんなページがすでに出てきます。 Downloadsのところの、「 Really Old  version 3.5.7 for 68000 Mac OS 7  (binhex Stuffit archive) 」をクリックしてダウンロード。 有料とかの心配はありませんのでご安心ください。 一応OS7からとありますが漢字Talk6でも動きましたので、もしかしたらそれ以前のVerでも動くかもしれません。 こちらをクリックすると即ダウンロードされます。ただ、.hexファイルでダウンロードされるのでMacで開くかwindowsにStuffitExpanderをダウンロードして解凍してください。 Windowsで実行するとアイコンも変わらないのが残念・・・っ 開くとこのようなファイルがありますので、この中のクマのアイコンだけあればなんとかなります。これだけならもしかしたらSystemと一緒に入れても400kbFDDに収まりそうです。 ちなみに日本語には一切対応されていないのとこちらも入力の際に非常に苦労します。 個人が作ったとは思えないくらい実行速度はそれなりに出ますが、文法も操作方法も異様に独特で正直今までのBasicとは一緒と考えないほうがいいです。まず、今まで紹介したBasicは行番号を指定しなくても実行は可能でしたがこのBasicでは番号をつけないで実行すると即実行されるタイプなので注意してください。(ほかの国産マシンのBasicと比べたらそちらのほうが自然なのですが・・・) 次回、実際の操作方法を解説する予定です。ちなみにすっごい癖がありますので、人は選ぶソ

[テキスト英語は]Macintosh Plusでプログラミング 2日目[さすがにきつい]

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■|プログラミング2日目。既にテキストは半分読めないぐらいつらい。 忘備録も兼ねまして、 1日目 に続き2日目の内容をまとめておきます。ついでに、実際の入力画面も添付しておきます。いよいよソフトを作ったときにここのページを振り返って、ああこんなにすごいものができるようになったんだと実感したいので(笑) 2日目・入力コマンドその1 関数LENのサンプルプログラム。しかし重要なのは真ん中の「LINE INPUT」だったりする。 LINE INPUT() :指定したString型変数の中に入力した文字列を代入してくれます。また、変数の前に””で囲った文章を置いておくとそれを表示してくれます。その場合、必ず””と変数の間には「 ; 」を入れなくてはならないことに注意。 最大 32,767 文字を取得できるそうです。もちろん日本語も取得できますが、表示はできるけど何文字かもカウントできないしメッセージ表示に至っては長すぎて読めませんという謎の警告を受けて実行させてもらえません。また、テキスト内のメモにも日本語が使えません・・・OSは日本語なのに、プログラムの中はすべて英語とは。非常にやりにくいうえに不親切・・・! 実行画面。入力が終わるとすぐにプログラムが終わってしまうのでまだ味気ない。 WHILE-WEND :この間に囲った文章はWHILEの後に書かれた条件文を満たさない限りWENDとの間をループし続けます。 おなじみの関数ではあるが、{}がないためWENDで終わりを指定しなくてはならない。 WENDとの間をループするのをわかりやすくするためにTABキーで行を下すのがおすすめですが、正直ラベル指定のGOTO文のほうが出番は多いっちゃ多いです。ここの間でプログラムがすべてループしてしまいますから。処理が多いFOR文みたいな扱いでしょうか。いまでもWhile文はC#などでもあまりメインでは使いません(´・ω・`;) UnityなんかではUpdate関数があるからもうループなどもあまり気にしないですからね。こういうプログラムはきちんとループを指定してあげないとそのまま実行して終わりなので、ゲームプログラミングとはなんだか勝手が違って面白いです。でもいつかこれでゲームを作ろうと考えてはいるんですけどね。 内容と

漫画「スティーブ・ジョブズ」を読んでわかった、Macitnoshのプログラミングソフトでカーソルキー(矢印キー)が使えない理由

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初代Macintosh開発時を振り返る1シーン。ヤマザキマリ「スティーブ・ジョブズ」より ■|128kとPlusでの大きな仕様変更 先日 、MSBASICなどでプログラムの編集をしようとすると矢印キー(カーソルキー)が使えないので非常にやりにくいという話をいたしました。自分が使っているMacintosh Plusでは下の写真のように(今とは配置がずいぶん違いますが)きちんとついているのにもかかわらず、INPUT命令でもこれらのキーは入力がNullとなりまともに取得できないのです。 いまのキーボードと比べるともう色々違うが・・・ なぜこんなことになってしまったのかと思い愛読書でもある「スティーブ・ジョブズ」を開いてみると、こんな1シーンがあります。 カーソルキーがないことによりデベロッパー各社が対応を余儀なくされた、とある。 つまり、初代Macintoshのキーボードには「カーソルキー」がないということが切実に書かれています。そのためにデベロッパー会社、つまり開発ソフト販売元はこの 特殊な仕様に合わせなくてはならなかった ということが書いてあります。 そこで問題のキーボードを見直してみると・・・ HARDWARE secrets より。 か、カーソルキーがない!! なるほど、この状態ではプログラム上でカーソルキーを意識する必要はありません。なので自然とデベロッパーソフトからもそのキーだけが排除された、ということになります。おそらく、Plusが発売された後のソフトウェアでもキーの認識ができなかったのは128k、512kなどとの互換性を意識してのものと考えられます。 ■|ではなぜ「MacintoshBasic」ではカーソルキーを認識できたのか? ここで問題になるのは こちら の記事で紹介した「MacintoshBasic」の仕様です。いろいろと調べてみましたがどうやらこのソフトはやはり「販売」はされなかったようです(マニュアル本は確認できたところで2冊ほど出ています。)  ちなみに発表されたのは1984年。初代Macintoshが出された時で、上の写真のようにカーソルキーは影も形もありません。  が、もし当時の開発者が「やはりカーソルキーはなくてはだめだ」と考え、機能として追加して

[ソフトがないなら]Macintosh Plusでプログラミング 1日目[自分で作る]

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ごつくてかたくて少し小さいこのキーボードが癖になる。ただしすごくうるさい。 あれから 本を片手にMSBASICにてプログラミングをいじってみたのでその感想とそこそこのためになるかならないかの知識をまとめてみました。 頑張ってこの本を一冊(300P)終わらせればきっと最後にはソフト一本作れるようになれると信じて頑張る。 一日目・キー入力について 最初にテキストに出てきたのは画面の操作方法でもなくプログラム側からどうやってキーボード入力を取得するかのお話。ちなみにプログラム実行の際には Command(⌘)+Rで実行 Command(⌘)+「.」で停止 というもの。実行すると自動で描画ウインドウが立ち上がり、実行結果が表示されます。ほとんど今の開発環境と変わらないと思い来や、まず矢印キーが使えないのと Command(⌘)+Aで全体選択ができない、実行画面は新しくコードを描きなおして実行してもリセットされないので CLS  : 描画画面をリセットする という命令を一番上に挟まないといけません。面白いですね。実行内容と実行される画面が別々で管理されてるって感じがします。 そして今回のメイン関数は INKEY$    : その時のタイミングで入力された内容を取得し、変数の中に入れる。押されていなければ0を返す。 INPUT$()  :かっこの中に指定された文字の分だけ文字を取得し、変数の中に入れる。キーが押されかっこの中の分まで文字が入力され終わるまで次の命令は実行されない。 といった感じ。この両方が変数に対して文字列型の数値を返すため必ず X$ = INKEY$ といった感じに書かないとMacintoshから怒られます(笑)自分はしょっちゅう間違えたんでえらい時間がかかりました。ちなみに、変数Xの後ろにある$マークは「この変数は文字列型だから文字を入れられるよ」という意味になるそうです。だからINKEYの後ろにも$が付いているんです。 そのほかにも(というかそのほかのほうが多いのにすごいあっさり終わる) LEN()  : かっこの中に入れた変数の長さを取得し数値で返す。例えば、12345という数字が入っていたら5桁なので「5」という数値を、「おはよう」なら4