[名機?]オセロマルチビジョンでオセロ対決[迷機?]
かつてSEGAから発売されたSG-1000というゲーム機がありました。その時にライセンスを受けて、ある会社からサードパーティー製品という形で互換機が発売されたことがあります。それが今回ご紹介するこちら
では一体全体こいつは何者で、何ができるのかについてお話ししたいと思います。
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「オセロマルチビジョン」
説明書つき。上のは出力をコンポジットに改造した際の回路です。 |
なんだこれはというのがほとんどの方の反応だと思われます。
内部の様子。CPUは名機Z80。 |
■「ツクダオリジナル」が出した、人工知能搭載(?)ゲームマシン
ツクダオリジナルってなんだよこんなへぼマシンに人工知能なんて載るわけないやろとお思いの方もいらっしゃると思いますが、まずはツクダオリジナルについての説明をば。
ツクダオリジナルとは、老舗の玩具メーカー株式会社ツクダより製造部門が独立しできたもので、オセロなどかなり強い販売部門を抱えていた会社だったそうです。ちなみに親会社の株式会社ツクダは2003年に民事再生法が適用されており、実質の倒産となっております。
ではそんな株式会社ツクダから独立したツクダオリジナルとは何者なのか。独立した当時(1973~74)株式会社ツクダはオセロを販売し(オセロってそこまで古くないんですね。)大ヒットを飛ばします。そこで親会社であるツクダはその製造部門を独立させ、自由に販売、対応しやすくしました。
そして独立したツクダオリジナルはオセロだけではなくあの「スライム」を販売し、これまた大ヒット。さらに世界で大ヒットしたルービックキューブを国内で販売することによりまた大ヒットと、快進撃を続けます。
そんな流れの中で登場した次の玩具が、この「オセロマルチビジョン」でした。
●オセロマルチビジョンでできることとは?
オセロマルチビジョンは、その名の通りこのゲームマシンの中にゲーム「オセロ」が搭載されており、カセットを挿さずに起動すると内蔵のオセロゲームが起動するといった仕組みになっております。なんだか中国製のファミコンのパチモンみたいですね。(コラ)
また、製造の際にセガと共同開発したことによりセガの出したSG-1000というゲーム機と互換性を持っており、SG-1000のカセットゲームの一部を遊ぶことができるようになっております。そう、一部なのです。なぜ一部なのかというと、このオセロマルチビジョンはオセロを搭載したことにより内部回路がモデルとなったSG-1000とは違ったものになってしまいました。そのため、メモリを拡張した特殊なものや、SG-1000をパソコンにできるBASICセットなどは使えないようになっているようです。なんて中途半端なんだ…
なのでこのゲームマシンの最大の特徴は「内蔵のオセロゲーム」ただ一点ということになります。なんて男らしいのでしょう。まあ当時はファミコンも「五目並べ」とかそれファミコンでやる必要ある?といった感じのゲームを出していましたから、自然なことだったのでしょう。
ちなみに肝心のオセロゲームは二人対戦モードとAI対戦モードがありますが、このAI対戦モードが正直鬼のように難しいです。レベルは1~8まであるのですが、レベル3ぐらいからAIのターンになると「思考時間」が発生します。要は次の手を考えるために
「Wait........」
と表示されてしばらく待たされるのです。そして手を打ってくるのですがマジで強い。2時間ほどプレイしましたが、(なんでそんなにプレイしたんだとかは聞かない)レベル2までしか勝てませんでした。しかも負けると
「YOU LOSE !!!!」
とかめちゃあおってきます。叩き割りたくなります。ツクダオリジナルの悪意をひしひし感じます。あ、ちなみに株式会社ツクダはものっすごいブラック企業で、倒産する際にもうそれはひどいパワハラがあり裁判沙汰になったそうです。こんな企業だからこんな悪意あるゲーム機が生まれたんですね。(違
あまりに頭にきたので画面撮影するの忘れました。
まあそんな感じのこのゲームマシン「オセロマルチビジョン」。検索すると割と出てくるので、当時もそこそこ売れたのでしょうか。ゲーム黎明期の香りを全身に漂わせつつ、今日もプレイヤーを煽ってくるのでした……
もし見かけたらぜひ一度プレイしてみては?あ、ちなみにコンポジット出力なんてついてないので改造必至です。SG-1000のコンポジット改造と同じ要領でできるので(ICが同じのため)割と簡単だと思いますよ!
また、製造の際にセガと共同開発したことによりセガの出したSG-1000というゲーム機と互換性を持っており、SG-1000のカセットゲームの一部を遊ぶことができるようになっております。そう、一部なのです。なぜ一部なのかというと、このオセロマルチビジョンはオセロを搭載したことにより内部回路がモデルとなったSG-1000とは違ったものになってしまいました。そのため、メモリを拡張した特殊なものや、SG-1000をパソコンにできるBASICセットなどは使えないようになっているようです。なんて中途半端なんだ…
なのでこのゲームマシンの最大の特徴は「内蔵のオセロゲーム」ただ一点ということになります。なんて男らしいのでしょう。まあ当時はファミコンも「五目並べ」とかそれファミコンでやる必要ある?といった感じのゲームを出していましたから、自然なことだったのでしょう。
ちなみに肝心のオセロゲームは二人対戦モードとAI対戦モードがありますが、このAI対戦モードが正直鬼のように難しいです。レベルは1~8まであるのですが、レベル3ぐらいからAIのターンになると「思考時間」が発生します。要は次の手を考えるために
「Wait........」
と表示されてしばらく待たされるのです。そして手を打ってくるのですがマジで強い。2時間ほどプレイしましたが、(なんでそんなにプレイしたんだとかは聞かない)レベル2までしか勝てませんでした。しかも負けると
「YOU LOSE !!!!」
とかめちゃあおってきます。叩き割りたくなります。ツクダオリジナルの悪意をひしひし感じます。あ、ちなみに株式会社ツクダはものっすごいブラック企業で、倒産する際にもうそれはひどいパワハラがあり裁判沙汰になったそうです。こんな企業だからこんな悪意あるゲーム機が生まれたんですね。(違
あまりに頭にきたので画面撮影するの忘れました。
まあそんな感じのこのゲームマシン「オセロマルチビジョン」。検索すると割と出てくるので、当時もそこそこ売れたのでしょうか。ゲーム黎明期の香りを全身に漂わせつつ、今日もプレイヤーを煽ってくるのでした……
もし見かけたらぜひ一度プレイしてみては?あ、ちなみにコンポジット出力なんてついてないので改造必至です。SG-1000のコンポジット改造と同じ要領でできるので(ICが同じのため)割と簡単だと思いますよ!
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