[ターミナル通信は]MacintoshPlusとWindows10をUSBでつなぐ!?[時空を超えて]



古いマックで絵を描いたり、名刺を作ったりと色々するのですが問題なのはそこで作ったデータを現在の媒体に持ってくる際に非常に複雑なプロセスと多くのメカを挟むこと、また基本的に古いマックを間に挟まないといけないといった問題があります。

しかーし!!!それはあまりにめんどくさい!何か方法があるはずだ!

ということで今回、Macintosh初代より搭載されているある機能を用いてWindows10とMacintoshPlusをつなげてしまう、ということに挑戦しました。ちなみに、68kMacintoshでもPowerMacintoshでもできると思われます。

■初代から搭載!シリアルポートでターミナル通信
Macintoshには「AppleTalk」というネットワークシステムが搭載されており、ファイル交換やプリンターを共有するなど様々な用途に用いられていました。そのシリアル通信機能を生かしてWindowsマシンとつなげてしまおうというのが今回の作戦です。

・必要なもの
USB-RS232シリアルコネクタ
たぶん秋葉原とかアマゾンとかで割と安く売っています。これがないといまのWindowsにはそもそもシリアルポートがないので・・・

68kMacitnoshで動くターミナルソフト

これがかなり重要です。あと互換性が悪いとクラッシュするのでなるべくOSにあったものを選んでください。ちなみに自分はクラリスワークスという事務ソフトについていたターミナル機能を使いました。この中に、SerialToolという機能がございまして、どうやらこれが今回のカギになったようです。たぶんこれが一番入手が難しいかも・・・
「68k Macintosh Terminal」とかけんさくすれば出てくるかと思います。(問題はこのソフトをMacintoshPlusにどうインストールするかなのですが。)

MiniDin8-Dsub9ピン変換コネクタ
これがないとUSB-シリアル変換コネクタと接続するのが結構大変になります。直結型のを作成してもいいのですが、ピンアサインなどに気を付けるのとあのちっさいコネクタにはんだ付けするのがかなり難しいです。1000円と割とお高めですが。

Dsub9ピンメスーメス変換コネクタ(場合による)
コネクタの向きによっては直接つながらない場合がありますので、これがあると安心かもしれません。自分はジャンパ線で強引につなぎました((笑))

■いざ接続!TeraTermでデータ転送&受信

いまのWinodwsからデータを送信したり受信したりするにはターミナルソフトを経由する必要があります。そこでお約束のTeraTermを使い、ターミナル通信を行います。

そしてMacitnoshのMiniDin8PinコネクタをDsub9ピンに変換、もしくはピンを引き出してUSB-シリアル変換コネクタとピンを合わせて接続します。
強引にジャンパピンで接続。
その際に、パソコン同士の接続になるためきちんとクロス変換をしないとつながりません。また、今回使用したクラリスワークスのターミナルソフトの場合は本来RS422ポートであるはずのシリアルポートをRS232出力に変更してしまう機能があったようで・・・シリアルポート設定にしたところ普通のRS232シリアルーシリアル変換接続方式でつなぐことができました。

そしてターミナルを起動し、データを送信!!
XMODEM接続で受信中。後ろの文字化けは違う送信方法で送ったために受信したデータがそのままコンソール画面に出てしまったもの。

見事受信に成功。ただし、これには条件があり受信したデータのバッファとしてこのMacに搭載されているメモリを使用するため、あまりに大きいデータは受信できないのです。その大きさはSystem+Tarminalを起動して、残っているメモリの分だけのようです。
しかしファイルの形式によっては受信できる場合もあるため、正確なことはいまいち謎。

また、数キロバイト程度のデータのやり取りなら問題ないのですが100Kbとかになるともう大変。10分とか余裕でかかります。(送受信の速度を変更すればそれなりになりますが・・・)

というわけでシリアル通信を使えばUSBのない68kMacitnoshでもWindowsやintelMacとのファイルのやり取りが可能ということがわかりました。HDDを共有しているわけではないので、受け取る側にもHDDが必要などありますがこれでいちいちMOに移してデータを取り出してといった必要はありません。また、シリアル接続に対応したものならこのコンソールで操作ができるわけです。つまりArduinoも操作可能!
画像は信号を調べている際の写真。RS422用の回路を組んだものの通信できず、ここでRS232の信号であることに気が付きました。

まあそのプログラムを組む必要はありますが・・・どうやらシリアル通信で操作できるプリンターもあるそうですし、Wifiモジュールもあるそうなので使い方によってはすごいことができそうですね!

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