MZ80を起動せよ!MZTファイルを実機に読み込ませてみた

 乱数引くまで諦めるな

前回はBASICでいろいろやってみてまあ遅いよねチクショウ!というお話でした。あとゲームの表現どうしようってお話でしたね。


このご時世、非常にありがたいことに様々なエミュレータが開発されており、WindowsPC情でMZ80のソフト開発を行うことができます。そのため、アセンブラでゴリゴリコードを書くことができるわけです。

でも、肝心の実機で動かしたいのに実機で動かすにはカセットテープデッキに読み込ませないといけないわけですが(フロッピードライブ経由から読み込ませることもできますがこれが大変)じゃあどうすればいいのですかって悩んでいましたらTwitterで助言をいただきました。それがこちらのカセットテープアダプターっていうものなのです。

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こちらです。何これって思われた方に説明すると、いわゆるカセットデッキに対して音楽データをテープの形を使って送ることができるというもので、カセットテープしか再生できないクラシックカーでこのアダプターを通して最新の音楽を聴くことができる、という代物です。

なので、これに対してPCからMZTファイル(MZ80などのプログラムデータをセーブデータにしたもの)を音データに変換すれば、MZ80のカセットデッキに対してデータを送ることができる、というわけです。

カセットデッキの仕組み上改造が必要でした

こちらの商品、Amazonで確認してみますと結構多くの商品が出ておりますが、気をつけなければならないのは「無線」タイプを選ばないといけない、ということです。

さらに、全ての機能がカセットテープのケース内に収まっていることと、さらに一つ改造が必要のようです。(私は見事に失敗して操作部分が飛び出しているものを買ってしまいました。南無。あと貼ったリンクのだと無線部分が飛び出してるので線の取り回しを改造する必要があります。)
ではどのような改造が必要かというと、「ステレオのモノラル化」です。
どういうことかというと、本来のMZ-80ではプログラムデータは音楽データではないですから、モノラルで音が録音されています。しかしながら最新の音楽は基本ステレオ以上なので、左右で音が振れるように設計されております。そうすると、ちゃちなカセットアダプターでは音声データに遅延や偏りが生じ、入力エラーを誘発してしまうのです。

まあこれやってもそれなりに調整が必要なのですが、それでも成功率は飛躍的に向上します。体感1/20が1/10ぐらいです。


この状態にしたのちに、あとはプレイヤーの音量をMaxにして、PC本体の音量を60〜読み込まれるまで調節します。ベストな音量になるとプログラムの名前が表示され、エラーがなければ読み込み成功、表示されます。こんな感じでエミュレーターで動くように作成したプログラムなんかをすぐに実機確認することができるわけです。

エミュレーターで作成したプログラムを読み込ませたところ。見事に動いています


他にも、有志の方が作成されたBASICなども起動することができるため、SP-5020などの入手困難なものがなくてもなんとかなります。素晴らしいですね。

やはり実機で確認すると動作が違ったりして面白いので、エミュレーターである程度意図した動きになったら、一度実機を挟むのがいいと思います。

そんな感じで、いよいよ開発環境が整ってきたのでいい加減ゲームを作りたいところ。スクロールプログラムもできたので、次はそのお話をしたいと思います。

それではまた次回。

次の記事:

前回の記事:

MZ80を起動せよ!とりあえずBASICでゲームを作ってみようよ

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