このコーナーもついに2桁に突入しました。最初はろくに起動しなかったこのMacintoshも、いまでは真夏の恐ろしい暑さの中こき使われてる毎日を過ごしています。
さて、今回のテーマである「フロッピードライブコネクタを自作する」とはなんぞやということなのですが、Macintoshのフロッピードライブコネクタを見ていただくとよくあるDsubコネクタのようで少し違うものになっています。
その名も「
Dsub-19」。別名絶版コネクタ。このDsub19ピンは非常に特殊で、今から10年前以上の秋葉原では取り扱いもあったそうですがT-15ロングドライバーとともに絶版となりまして。クラシックマックを扱う中でも海外勢さえその困難な入手性に金型から作成し中国で再生産をしたという代物です。つまり
ほんとに手に入らない。
とまあ言いますが正直HDDがあればこのコネクタがなくても困りません。しかしいまやシリアルポートもつなげるものができ唯一このフロッピードライブコネクタのみが宙ぶらりんに空いているという状態に。ExternalFloppyとか、MacintoshFloppyEmuという素敵なデバイスをつなげば万事解決なのですが、片方は万は行く代物でかたや海外から英語でやり取りしてお取り寄せする必要のある高額なもの。筆者には非常に手が届かない代物なのです。
そこで、まずこのコネクターだけでも作れないかと考えまして、先ほどの
フロッピーエミュレーターのサイトをふらふらしていましたらこのコネクタの正面からの図が乗っておりました。これを使えばもしかしたらコネクタ作れるんじゃないかと考えまして秋葉原に必要になりそうな部品を一つ取り揃えてみました。
・Dサブコネクタ圧着用 ピン(太)オス
・ベーク板
・単芯ケーブル
まず、拾ってきたDsub19ピンの画像を本来のサイズにして印刷します。
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失敗に備えて一気に印刷。かなり小さい。 |
そしてそれに合わせてベーク板を切ります。これがコネクタのベースになります。
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ベーク板は加工しやすいのでこういうのに結構向いていたり。 |
きちんとずれないようにセロハンテープなどで固定したら、圧着用ピンの太さと同じサイズの穴をキリで開けていきます。
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ずれたらおしまいです。しっかり固定します。 |
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きれいに開けたらピンを通してチェック。 |
圧着用ピンをケーブルと接続します。
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余っていたほかのDsubコネクタできちんとピンの向きを揃えます。 |
ピン同士がくっつくのを防ぐとともに抜けるのを防ぐため裏をグルーガンで固めます(笑)
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きちんと各ピンの向いている方向をそろえるのを忘れずに。 |
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は抜けになっているのは実験段階で必要なさそうだった電源用のピンたち。後でつければよかったと後悔することに。 |
■自作コネクターが動くかテストしてみる
通電チェックすればええやんってなりそうですけどそれじゃ面白くありません。そこで、arduinoで信号線を制御してフロッピードライブがあるようにマックに見せかけることができるか実験してみました。
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いままで何も刺さっていなかったこのポートにもついにコネクターが。 |
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ケーブルをつなぎ、arduinoで読み取る。 |
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結果を逐一serial通信で送信。左の4桁がMacintoshから送られてくるドライバーコントロール信号。マウスを押しっぱなしにすると数値が変化。通電はばっちり。 |
macintoshの16番ピンがドライブがつながれているかいないかを判断するピンになっているようなので、プログラムでここのピンをオンオフできるようにしてみると・・・
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もともとのドライブには何も入っていない。しかしスイッチを入れると・・・ |
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おもむろに読み込みが始まり・・・ |
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なにもないじゃないかと怒られました。すんません。 |
というわけで実験は成功。無事にコネクターも作ることができました!
どうやらArduinoの電圧でも大丈夫そうなので、もしかしたらIBMフロッピードライブをMacitnoshように使えるメカを作ることもできるかもしれません。
もしDsub-19ピンが手に入らない、ということでお困りの方がいらっしゃいましたらぜひ挑戦してみてください。コネクタの画像は、Macintosh Dsub-19 とか検索すれば出てくると思います。
DSub19をUSBに変換できれば、Apple 3.5フロッピディスクを使うことができるのですが、ダメなんでしょうか。
返信削除USBにもし変換できた場合、HFSという当時のAppleファイルシステムにアクセスできるかどうかがカギだと思います。
削除また、アクセス速度が大変早いため、USBとフロッピードライブの信号とで間に合うかどうかも怪しいところです…
しかしながらできたらきっと革命だと思います。
DSub19をUSBに変換できるといいですね。
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