こどもパソコンIchigoJamに挑んでみた(組み立て編)

工作レベルは子供向けじゃない。

というわけで今回のテーマは巷でじわじわ話題のIchigoJamです。プログラム領域がなんと4kbというファミリーベーシックと同じ容量しかないということで飛びつきました。視点がおかしいとかそこは気にしない。
あと、バージョンアップしたことによりPCG領域が解放されたそうで、これでエッt・・・ゲフンゲフン豊かな表現のゲームが作れるということで今回挑んでみることにしました。

■|仕様変更多すぎて何が何だかわからない。

これがメインボード・・・ってあれ?何かがおかしいぞ?
はい。気がついた方もいらっしゃると思います。そう、メインのCPUが異様に小さいんです。というのも初代のあのごついCPUだとメインメモリが小さく、4kbになった最新版ではこのサイズになるんだとか。納得できない。ビジュアルと容量が一致しないなんて・・・(たかが3KB、されど3KB。)


また、さらに重要な点で大幅な変更が加えられていました。
ここには外部出力・入力端子が一通り入っているのだが・・・
お気づきになられましたでしょうか。一度触ったことがある、店頭で見たという方ならあるものがないことに気がつかれたと思います。ではヒントというかほぼ答えを次の写真にポイ。
これなーんだ
めっちゃボケてて何が何だか分かりづらいのでもう一枚。
部品入れから引っ張り出してきましたが・・・
そう、PS/2コネクターです。IchigoJamやその他性能の低いマイクロプロセッサーでは、USBの仕様は実は非常にきついそうで、シンプルな機能を求める装置や個人の自作装置などでは今でもこのPS/2コネクターがよく用いられます。今回もそうなのですが、なんとその差し込み口が

USB


になっているのです。頭おかしいんじゃねえのか
なので今回わざわざ用意したPS/2キーボードを直接挿すことはできません。どうするのかって?別途USB-PS/2変換コネクタ(しかもPS/2からさせるタイプ)を購入する必要があります。前はこんな必要なかったのですが、何をどう考えてこんな仕様変更したんですかね・・・ちなみにUSBキーボードはさせても使えません。
きちんとPS/2出力にも対応しているものを使えば使えるようです。しかしその説明は付属の守には書いていませんでした。南無。
付属のシール。
IchigoJamの魅力の一つとして、LEDやら何やらを外部に簡単につなげるという機能があります。そこで、どのピンに何をつなげばいいのかをわかりやすくするためのシールがあるのですがそれにも問題が。今回使うのは左のわかりやすいものではなく、右下のちっさいこれ。小さいのでしょうがないのですが、せっかくのピンアサインもすべて消されています。

■|そして完成へ・・・

無事に完成。抵抗器のつけるところを一回間違えた時は冷や汗をかきました。
組み立ても順調に終わり、完成するとこんな感じに。あ、ボードを支える足は付属していないのでご注意ください。
そしてさっきのシールといい、基盤に印刷されたピンアサインもすべて見えなくなりました。どうしてこうなった・・・
割としっかりとした作り。回路も目で追いやすく、中級レベルまではこれで十分かもしれない。
そして問題の入力。一度USBキーボードを刺してみましたが案の定使えません。
でもしっかり挿せてしまう。ほんとになんでUSBに変更したのか・・・
しかもPS/2からUSBに変換するコネクターは持ち合わせていません。そこで、むりやりつないでみようと試みました。

ジャンパ線でごり押し。前もこんなことしたな・・・
しかしピンが小さすぎること、コネクタが小さすぎるため断念。せっかく完成したのに、すぐにはプログラミングを始めることができずに終わりました。

これ、初めてパソコンを触る、電子工作をするっていう子供にさせるのか・・・?と、呆然とした筆者でした。しかし、画面にはすぐに文字が表示され、作ったモノがこうやって動くと結構感動します。表示回路の難しさを実感した後ではその喜びもかなり大きいです。うん。これはいいものだ。キーボード端子の問題さえなければ・・・

こうなら意地でもプログラミングでエッ◯な絵を表示してやるぞ!!(違

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