MZ80を起動せよ!公式BASICを読みこませてみた結果
MZ80を起動せよ!モニター修理というか交換しました
読み込まないのはなんで?テープ?回路?コンデンサ?ICの故障?
とまあさっぱりわからなくなり、ついに秋葉原のBEEPに飛び込んで相談してきました。
んでちょっと怖い整備係のおじさんにカセットの互換性、在庫状況を尋ねたところ…
1)基本、mz80系でmz700系のカセットテーププログラムは動かない。
2)ここ1~2年、店頭でmz80系のソフトは出ていない。本体も入荷していない。
(ガラスケースの上に鎮座していますが、あれは展示用でしょう。そうであってほしい。)
という回答を頂いたため、その時よく出回っていたmz700系のテープを使用することは断念。次に試すのは、MZ-80実機で使用できるという「KM-Z80 BASIC」というもの。
こちら、プログラム的には完全互換を達成しているそうなので、あとはテープに焼いて動けば成功、というわけです。
【KM-Z80をカセットテープに焼いてみる】
というわけでさっそくデータをカセットテープに書き込みたいと思ったのですが、まず焼き込むにはこれをwavデータ、つまり音データにしないといけないのです。
カセットテープに焼き込む |
まあ音データなんだしカセットに書き込めばいいんでしょカセットデッキ使用してやれば簡単じゃんとか雑なこと考えてテープに録音し、起動させ、モニタコマンドにLOADと打ち込みますが…認識しません!
反応すらしません。理由としてはMZやSharp X1に使用された、特殊なカセットデッキが原因であることは容易に想像がつきます。そのため、カセットデッキの裏の回路に直接電極をつないでPCから音声を再生、8255のピンから正しい信号が出ていることを確認しましたが、やはり認識しませんでした…
ちなみに、基板に直接電極をつないで入力をしてみましたが反応せず… |
【公式BASICを入手し読み込ませることに】
本来、修理を行うのであれば必ず公式のモノが動くか確認する必要があるのですが、まあ今回それをすっ飛ばしてあたふたしていたのでこれではだめだとホンモノを入手しました
。
それがこちら。ジャンク品ということで出品されていましたが、そもそも出回っているかどうかも怪しいレベルで貴重品なので飛び付きました。真似してはいけません
そして、早速読み込ませてみると・・・・
あっさり読み込み。あれだけ苦労したのが嘘のようです。
とまあソフトだけあっても、使用方法がわからなければどうしようもありません。しかしながらそこがMZ-80のすごいところで、有志が解析しまくった情報がネットに公開されているのと、公式が当時の取扱説明書を公開しているため、そこらへんに困ることはまずありません。(そこまで公開するならソフトも配布してくれればいいのにとかは贅沢な考えですかね…)
そしてお約束のHello world。
特に何も癖もなく表示できました。
MSXなどと違い、男らしくテキストのみです。しかしながら、セミグラフィックテキストが存在しているため、メモリにじかに書き込むこともしくは描画命令を使用することで簡単なドット絵やその他グラフィックを使用することができます。もうここまできたらアイデア勝負です。頭をこねくり回しましょう。
BGM,外部出力など命令は多岐にわたり、結構充実しているというのが第一印象です。感覚的にはモニタとメモリが増えたでかいArduinoUnoといった感じでしょうか。
そんな比較方法は野暮なのです。MZ-80はその武骨であるがシャープなデザイン。残念ながら、モニタを入れ替えたためグリーンのモニタになりましたがこの単色のモニタ。そしてどこまでもアクセスできる超オープンなデザイン。(BASIC内にアクセスするには、多少書き換えが必要になるのですが、それもすべて完結します。)
脱線しましたが、今回の結果、カセットテープデッキには特に問題がないことがわかりました。ジャンクカセットテープということだったのでひやひやしましたが、特に問題もなく大勝利ということに。
んじゃこれからゲームでも作ろうかとか思ったんですけど、そこは問屋が卸さず、絶望的な描画速度の前に頭を抱えてます。アセンブラを使えばいいのですが、残念ながらアセンブリソフトを持っていないためハンドアセンブラで特攻です。
セミグラフィックフォントでドット絵を描くにはちょっと癖が強すぎます… |
次回はドット絵を動かせるようになれたらいいかな!
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