Macintosh Plusを起動せよ その3

前回間違ったフロッピーを入れてしまい起動できなくなった上、画面すらつかなくなったので個体を開けようとしたら特殊なドライバーが必要だったところまでお話ししました。
 とりあえずどこかにそのドライバーが売ってないかと思い探して見ると、時々ヤフオクに出ているのぐらい。秋葉原に探しに行きましたがなんでもだいぶ前に生産が終了し、その時にみんながこぞって買ったためにもはや在庫なし!衝撃です。ほかのプラスドライバーとかマイナスドライバーとかはロングな奴が今でも売っていますが、これは需要がなかったみたいで…残念。
 すると、マックのパーツで足りなかったキーボード用のケーブルを買いに行った家電のケンちゃんで、そのドライバーも貸してもらえました!本当にありがとうございます…そして2DDフロッピーディスクもいただきました。謎のソフトが入っていて、使い物にならないそうです。なにそれこわい。
 この時秋葉原までマックを担いで持って行ったのですが、一応このシリーズって持ち運び可能ってことだったらしいんですよね。先生とか仕事でプリンターも担いで行っていたそうで。当時のデザイナーは化け物か。
そんなこんなで無事にネジが外れ、学校の先生直伝のいらない基板でタオルを挟み個体を傷つけないようにぱかっと…開かない!?これまた長い年月が経っているために半ば固着。3日ほど経ってようやく開きました。(時間かかりすぎ)


ついに拝めました!ここまでなんとい1ヶ月。開くだけでえらい時間かかりましたorz
さて、ついに開けられたらさっそくフロッピードライブから間違って入れた例のフロッピーを引きずり出さねば…と見ると、基板の裏にネジがあるらしくまず基板を外さないといけないみたいです。これがブラウン管を動かすアナログボードと呼ばれる写真右側に立っている基板とケーブルで繋がっています。さてこれを外そうと思ったら…抜けません。はい。こちらも長い年月で抜けなくなっていました。力をかけてもマイナスドライバーをツメの部分に引っ掛けてもだめ。
そして力をかけては抜けないを繰り返すことしばらく。このコネクターの左右を摘み、右へ左へとゆらゆら揺らしながら力をかけると、ギュポッという音とともに無事抜けました。ドライバーとか関係ないじゃん…
こうして全てのケーブルが抜け、ようやく基板が外れました。


中央のでかいゲジゲジicがmc68000!というかみんなゲジゲジic!大好きですこういう光景。あと、抵抗が切られているのがあったのでやはりメモリが増設されています。さすが学校の備品だっただけある。いまじゃゴミ捨て場にポイだもんな…
そして基板の裏のFDDを固定しているネジを外し、無事にドライブが外れました。



そして2HDフロッピーも救出し、ついでに恐らく教授たちのタバコのあとであろうヤニとかを掃除。読み書きするヘッドもアルコールで掃除しました。ここまで長かった…組み直すのは案外簡単です。とりあえず最後のガワを組み合わせるのが難しい。ほんとにピタッと組合うんです。ちなみに裏にはサインがあります。(有名ですね)
さてこんな感じでなんとかフロッピーが救出できました!そして何気なく家の中で見つけた古〜い2DDフロッピーディスクが(屋根裏に眠ってました)あったのでまたすぐ取り出せるしと思い読み込ませると…


起動しちゃいました。えっこんなあっさり!?というか結構サクサク動く。凄い。使いようによっては今でも使えるのかもしかして…とこの時は思ったのでした。ここまでなんと1年近くかかってます。ははは。
次回、経年劣化と漢字TalkOS 起動まで!ここからまたえらい長い戦いに成りました…
Macintosh plusを起動せよ その4

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